何かの事件を起こしたと疑われ、起訴されて裁判になることが決まった場合も、すぐに裁判が始まるわけではありません。
また、裁判も1回で終わる事件ばかりではなく、何ヶ月もかかるものも少なくありません。
その間、被告人の立場に置かれた方は、裁判に向けた準備をすることになります。
たとえば、弁護人から差入れされた証拠のコピーを検討し、どこが間違っているかなどを弁護人と打合せします。
裁判では「被告人質問」等、法廷でお話いただく場面もありますので、そのための打合せも必要になります。
また、長い裁判を戦っていく上では裁判のことだけを考えていると疲れることもあるでしょう。
そんなときには、差し入れを受けた本を読んだり、知人にお手紙を書いたりされる方もいらっしゃいます。
社会復帰した場合に向けて資格の勉強をされている方もいらっしゃいます。
「身体拘束されている」と聞くと、なんとなく、いわゆる「刑務作業」として何か刑務所に入っているのと同様の生活を送っているのかなと想像される方もいらっしゃいますが、刑が確定していない間はそのような作業は行いません。
東京ディフェンダー法律事務所 弁護士 久保