「セクハラ罪はない」と言った政治家がいます。
たしかに「セクハラ罪」という名前の罪はありませんし、
「セクハラ」という言葉だけ聞くと、軽く考えてしまう人もいるのかもしれません。
しかし、セクハラも、場面や程度にとって、「罪」になります。
たとえば、会社の飲み会で、酔っぱらって、同僚に無理やりキスをすれば、強制わいせつ罪や強要罪にあたります。
飲み会後、泥酔している部下と性交渉をした場合には準強制性交等罪にあたります。
セクハラ行為により、相手がPTSDになったという場合には、
車内で、取引先の女性を押さえて身体を触ったら、強制わいせつ罪になり得ます。
性的な言動で相手を侮辱すれば名誉棄損罪や侮辱罪に当たることもあります。
「セクハラ」を軽く考えていたら、ある日突然逮捕された、ということもあり得ます。
また、当然、民事上、不法行為にあたる、として、損害賠償請求を受けることもあります。
ご自身やご家族が同僚・部下・取引先の方等から「セクハラをされたから責任をとってくれ」と言われた、という場合には、お早めに弁護士に相談してみてください。
東京ディフェンダー法律事務所
弁護士 久保 有希子