無罪を争っていたのに一審で有罪になってしまった。
執行猶予を狙っていたのに実刑になってしまった。
このように,刑事裁判では望む結論が出ないことは当然あります。
刑事裁判で結果が出ない場合には様々な理由があります。事案的にそもそも無罪や執行猶予が厳しい事件もあれば,裁判官の判断が問題であることもあります。他方で,弁護人の活動に問題があったのではないかという疑問を持つのも,また当然のことです。
そんな場合には,控訴した際に弁護士を変えるかどうかを検討することになりますが,難しい問題があります。弁護士を変えると,一審の弁護活動を批判的に見て,新たな視点で事件を検討することができるでしょう。一方で,第一審の弁護人は事案を十分検討して情報も十分持っているわけですから,裁判所の判決に対する反論をすぐに検討しやすいという側面もあります。弁護士を変える,変えないにもそれぞれメリットとデメリットがあり,一概にどちらがいいかは難しい問題なのです。
そこでお勧めしたいのは,まず弁護士を変えるかどうかを新しい弁護士に相談してみることです。弁護士に相談して,一審の弁護活動に問題はなかったのか,一審の判決をどう攻撃することができるのかを相談し,意見を求めるとよいでしょう。当サイトの弁護士も,そうした相談をするのに適切な弁護士が紹介されています。
東京ディフェンダー法律事務所 弁護士山本衛