弁護事件例

2024.10.01 【殺人】殺人未遂

殺人未遂事件で、被害者に早期に接触して環境調整を行い、不起訴となった事件

不起訴
捜査弁護

事案の紹介

依頼者が同居の交際相手に対し、口論の上で包丁で怪我を負わせ、逮捕された殺人未遂被疑事件。

弁護活動

担当弁護士は、私選弁護人として受任しました。

依頼者は、同居の交際相手と口論をした際に、包丁を持ち出し、交際相手を刺して怪我を負わせたとの殺人未遂の嫌疑をかけられていました。
被害者である交際相手は処罰を望んでいなかかったものの、裁判所は依頼者を勾留しており、再発防止策が十分に取られなければ、起訴される可能性も十分にある状況でした。特に、交際相手の怪我も軽いものではなく、傷害罪での起訴もあり得ました。
担当弁護士は、交際相手と直接接触して、処罰を望まない理由や、今後依頼者との関係を清算し同居を解消する旨の詳細な供述調書を作成しました。さらに、交際相手の同意・協力を得て、交際相手が転居し、依頼者の荷物等をほとんど引き上げました。このように同居が解消されたこと、今後の接触の可能性が低いことを、検察官に対して疎明しました。
検察官は満期で依頼者を釈放し、不起訴処分としました。