弁護事件例

2024.11.19 【強制わいせつ・痴漢(不同意わいせつ)】強制わいせつ

邸宅侵入、強制わいせつ事件で、勾留請求却下後、不起訴となった事件

不起訴
捜査弁護
釈放
示談

事案の紹介

面識のない女性の後ろをつけて、マンションのエントランスから女性に引き続いて侵入し、女性が居住する部屋の玄関前で性的な行為をした事案。

弁護活動

担当弁護士は、依頼者の逮捕翌日に依頼を受けて初回接見に向かったところ、依頼者は飲酒や時間経過の関係で記憶がなく、事件当日のこともうろ覚えの状態でした。
一方で、依頼者は逮捕後、仕事は無断欠勤扱いになっており、職場から絶え間なく問い合わせが来ている状況でした。
本件は、検察官に対する勾留請求回避の意見書は功を奏さず、勾留請求されてしまいました。
その後、依頼者の上申書や、依頼者の家族の身柄引受書に加えて、
・職場からの問い合わせ履歴に関する証拠
・依頼者の釈放後の住居から最寄り駅までの地図
・依頼者の通勤電車を指定する証拠
・依頼者が通勤で使用する交通系ICカード(乗車駅と降車駅が記録される)を用意した証拠
・依頼者の勤務先最寄り駅から勤務先までの地図
・勤務先で出退勤時間が記録、管理されていることの証拠
・依頼者が女性の自宅最寄り駅や周辺に立ち寄らないとの誓約書
・示談金を弁護人が受領し保管している証拠
・女性と連絡がついて示談に着手している示談経過報告書
を添付資料として、勾留請求却下の意見書を提出しました。勾留請求は無事に却下されました。その後、検察官から準抗告が出されたため、勾留請求の判断時に裁判官との電話面接で補足した内容を書面化し、準抗告審の担当裁判官と対面で面談しました。
検察官の準抗告は無事に棄却され、依頼者は釈放されました。その後示談が成立し、依頼者は不起訴になりました。