弁護事件例

2016.06.17 【強盗・恐喝】恐喝

親や雇用先の上司が監督を約束し,執行猶予判決となった恐喝事件

執行猶予

事案の紹介

20代の女性の依頼人が起こした恐喝事件で,親や雇用先の上司が情状証人として監督を法廷で誓約し,執行猶予の判決が得られた事案

弁護活動

 国選弁護人として受任した事件です。
 依頼人は,20代の女性で,友人だった女性に対して,元交際相手の男性らと一緒に恐喝をした疑いで逮捕・勾留され,起訴されました。
 依頼人は事実関係を認めており,実刑を避けて執行猶予の判決を得ることが目標となりました。
 そのためには,裁判が終わった後に依頼人に対する適切な監督が期待できる環境を整備することが重要でした。
 そこで,母親に情状証人として監督を約束してもらうだけでなく,当時の雇用先の上司にも裁判に証人として出廷してもらいました。そして,その後の雇用の継続と,職場での監督を誓約してもらいました。また,雇用先の会社の社長からも,執行猶予判決となった場合には雇用を継続する旨を書面で提出してもらうことができました。
 こうした弁護活動の結果,依頼人は,無事に執行猶予となり,実刑を避けることができました。執行猶予期間も,3年間と比較的短い期間が定められ,判決後の監督のための環境整備が功を奏した事件となりました。