事案の紹介
男性の依頼人が,知人女性に対して睡眠薬を飲ませて昏睡させた状態で性行為をしたという事件で,事件直後は被害者の女性から示談を拒まれたものの,弁護人が粘り強く交渉した結果示談が成立し,執行猶予の判決となった事案
弁護活動
依頼人の男性は,知人女性に対して睡眠薬を飲ませ,女性が昏睡したことに乗じて性行為を行ってしまい,準強姦の容疑で逮捕・起訴されました。
依頼人は容疑を認めていたため,被害者の女性との間で示談を進めることが重要なポイントなりました。
国選弁護人に選任され,依頼人が勾留された直後から,検察官を通じて被害者の女性と連絡を取って交渉を始めましたが,当初,示談や被害弁償金の受領は拒否されてしまいました。
幸い,弁護人からの連絡自体は被害者の女性から拒まれなかったため,依頼人が起訴され,裁判になることが決まった後も,折を見て,連絡を取って交渉を続けました。
話し合いを続けた結果,裁判の終結近くになって,被害者の女性から示談について了承を頂くことができ,示談が成立しました。
その後の裁判では,示談が成立して被害者の女性の許しを得られたことが重視され,結果として執行猶予付きの判決となりました。