刑事弁護ブログ

2017.01.25 刑事弁護コラム

テレビで見る法廷の風景っていつ撮ってるの?

ニュースで何かの事件の裁判が行われたという話題の際に、
“両側に検察官と弁護人、真ん中に裁判長がいる法廷の全体像から、だんだん裁判長のアップになる”
という映像をご覧になることがあると思います。

あれはいつ撮っているんでしょうか?

まず、そもそも、すべての事件で撮影が入るわけではありません。
一定の重大事件、話題になっている事件等にのみ撮影が入ります。

そして、実際に撮影するのは、裁判を開く前です。
よく見ると、被告人は映っていません。
でも、傍聴人の背中は映っていることもあると思います。

裁判が始まる直前に、傍聴人の入廷後、被告人が部屋に入る前というタイミングで撮影をします。
弁護人は絶対に撮影に立ち会わなければいけないわけではありませんが、撮影するのは裁判が始まる直前なので、特別拒否する事情がなければ立ち会う、という方が多いのではないかと思います。

撮影の方が「撮影開始」と合図を出されてから、「終了です」と言われるまで数分間の撮影があります。
実際にニュースで使われるのは、数秒程度ですが。

東京ディフェンダー法律事務所 久保有希子