刑事弁護ブログ

2017.11.22 刑事弁護コラム

「裁判員」と「補充裁判員」

裁判員裁判が行われる場合、抽選で6人の裁判員が選ばれることになっています。実は、その抽選の際に、「補充裁判員」という方が選ばれていることをご存知でしょうか。
補充裁判員は、裁判員の誰かが急な体調不良等で裁判の途中からどうしても参加できなくなったといった場合に、いわば「ピンチヒッター」として代わりに裁判員になる人です。
法律上は6人まで選任できることになっていますが、現在の実務では2人から3人が選任されることが多いようです。
補充裁判員は、裁判員が欠けたときに直ちにその役目を果たさなければならないため、裁判員と同じように、最初から法廷で審理に立ち会い、同じ証拠や証言を見聞きしています。
また、評議(法廷とは別の評議室で行う話合い)にも、裁判員と同じように参加します(但し、最後に行う「評決」には参加できません)。
弁護人としては、裁判員だけでなく、補充裁判員の存在も意識して、法廷での弁護活動を行っていくことになります。

法律事務所シリウス 虫本