“裁判員って何か秘密を守らないといけないらしいけどどこまで?”
と心配になる方は少なくありません。
たとえば、
「裁判員の通知が来たんだけどこれって話していいのかな」
と聞かれることがあります。
実際の事件で裁判員に選ばれるまでには、複数のステップがあります。
まずは、「翌年1年間、何かの事件で裁判員に選ばれるかもしれない名簿」に登載されましたよ、という通知が届く段階です。
この通知が届いた段階で、通知が届いたことを秘密にする義務はありません。
また、具体的な事件での裁判員の候補者になると、その通知が届きます。
「この日に裁判所に出頭してくださいね」という通知です。
この通知も、裁判所の選任手続きに出頭したこと自体も、秘密にする義務はありません。
選任手続に出頭した上で、実際の事件を担当する裁判員に選ばれた後は、様々な義務が課されることになります。
東京ディフェンダー法律事務所 弁護士 久保 有希子