刑事弁護ブログ

2020.02.26 刑事弁護コラム

最初の接見が大事!

 弁護士が身体拘束された方の弁護人に選任されると,警察署や拘置所などで,何度も接見を重ねることになります。
 事件が長引いていけば,捜査段階や公判段階を通じて,何度も接見を重ねていくことになります。
 ただ,圧倒的に重要といえるのが,依頼者が身体拘束された後,初回の接見です。初回接見をいかに早く実現できるか,きちんと依頼者に必要な情報を伝え,必要な情報を聴取することができるかが,適切な弁護活動の成否に直結します。
 手続の説明,取調べ対応のアドバイス,身体拘束解放に向けた努力…,弁護人がなすべきことは無数にありますが,まずは,依頼者と接見して,十分に事情を聴取しなければ,何も始まりません。
 ですから,万が一,家族や友人が逮捕されてしまったような場合には,一刻も早く,弁護士に相談して接見に行ってもらうことをお勧めします。

法律事務所シリウス 弁護士 中井淳一