刑事弁護ブログ

2020.11.04 刑事弁護コラム

留置施設内の情報に注意

はじめて逮捕された方も、だんだんと同房者の方からいろいろ教えてもらって施設内での事情等に詳しくなる、ということがよくあります。
ただ、中には不正確な情報がたくさんあります。
ある留置施設には、弁護人の名簿があり、その中にオススメの人にマルがついている、というものがあるそうです(真偽は不明ですが)。その中から選んで弁護人を決めたけれど、大変なことになり、弁護人を変えたい、という相談をいただくこともあります。
あるいは、同房者からすすめられたから弊所に依頼をしたいというお手紙やお電話をいただくこともあります。
留置施設内でのルール等、有益な情報もたくさんあると思いますが、どのような弁護人に依頼するのか、どのような活動をしてもらうのか、は人生を決める重要な問題です。
刑事裁判の手続きは基本的にやり直しがききません。
情報の取捨選択には慎重になるようにしてみてください。

東京ディフェンダー法律事務所 久保 有希子