弁護事件例

2017.05.07 【暴行・傷害】傷害

傷害事件で,逮捕直後に弁護人に選任され,依頼人が勾留されることを阻止した事例

不起訴
捜査弁護
釈放
示談

事案の紹介

 依頼人が,酒に酔って見知らぬ人物と喧嘩になり,怪我を負わせてしまったという傷害事件で,逮捕直後に弁護人に選任され,その日のうちに身柄引受書を取得するなどして勾留しないことを裁判所に求めた結果,勾留を阻止できた事例

弁護活動

 依頼人は,飲み屋で酒を飲んで酔っ払い,路上で見知らぬ人物と喧嘩になり,軽い怪我を負わせてしまいました。そして,現場に来た警察官に現行犯逮捕されました。
 逮捕翌日,弁護人が依頼人と最初の接見をしました。依頼人は酔っていたため記憶が定かではなかったものの,基本的には,事件内容を認める話をしていました。依頼人には仕事もあり,一日でも早く留置場から出たいという希望がありました。そのため,すぐに受任して,早期の身体拘束からの解放を目指した弁護活動を行うことになりました。
 依頼人は実家住まいで,実家は勾留されていた警察署の近くにありました。そこで,依頼人との接見後にそのまま実家に向かい,両親と面会して,身柄引受を書面で約束してもらいました。
 その翌日,弁護人から検察官に対し,勾留請求を行わないよう申入をしましたが,検察官は勾留請求を行いました。
 そこで,次に,弁護人から裁判所に対し,勾留決定を行わないよう申入をしたところ,裁判所は勾留決定をせず,依頼人は逮捕2日後に解放されることになりました。
 その後,被害者の方との間での示談も成立し,依頼人は不起訴となり,刑事処分を受けずに事件は終了しました。