弁護事件例

2023.01.23 【殺人】

殺人罪で執行猶予とされた事例

減刑
執行猶予
裁判員

事案の紹介

統合失調症により心神耗弱状態にあった被告人が,母の顔にクッションを押し当て窒息死させた事案

弁護活動

依頼人は,統合失調症により長年被害妄想に苦しんでいた。母親とは同居していたが,被告人の病気に対する十分な理解がなく,事件等や被告に似心ない言葉をかけてしまった。
被告人は突発的にソファーのクッションを押し母親の顔に押し当て,ティッシュを口に詰めるなどし,母親は窒息により死亡した。
裁判では,心神耗弱に争いがなく,直後に自首をしたことや社会復帰後の支援体勢を整えたことも考慮された。
殺人罪という類型の中では,特に犯行態様などから相当に軽い部類と評価され,懲役3年執行猶予5年の判決となった。