弁護事件例

2023.05.01 【殺人】殺人

殺人罪で50条鑑定が実施された事例

裁判員

事案の紹介

出産直後の子供を窒息させて殺した事案

弁護活動

依頼人は、妊娠について、相談をすることもできないまま臨月間近を迎えていました。
外出先のトイレで子供を出産し、パニックになって子供を窒息させて死なせました。
依頼人には精神科の通院歴はないものの、何らかの精神障害があることが疑われました。
起訴前鑑定も行われなかったものの、起訴後、裁判員法50条に基づく鑑定を請求し、認められました。
結果は「境界知能」という知的障害には至らないが、知的な能力が低いという結果でした。
裁判員裁判の審理の中では、鑑定を担当した医師を尋問し、境界知能がどのようなものであり、それが事件にどのような影響を与えたのかを伝えるよう努めました。