弁護事件例

2016.06.17 【詐欺・脅迫】詐欺

オレオレ詐欺で執行猶予なった事例

執行猶予

事案の紹介

オレオレ詐欺の組織の一員としてお金の受け取り役をしていた。被害者の通報により発覚し逮捕され起訴された

弁護活動

 オレオレ詐欺は,電話をかけて騙す役,お金を受け取る役,飛ばしの携帯電話を用意する役,ターゲットを探す名簿を調達する役などその役割が細分化され組織的に行われるのが通常です。
 それぞれの関与者は全体を知らないことも多いですが,犯罪全体の責任を負うことになります(たとえば受け取り役は受け取るお金がいくらか知らないまま封筒を受け取り上位者に渡すなど)。
 オレオレ詐欺は社会的にも問題視され一般的な詐欺より重い量刑となることがほとんどです。
 初犯であっても実刑判決となることは珍しくありません。また被害者多数,被害金多額となれば懲役10年を超えることもあります。
 今回の事件では依頼人は上位者である先輩から仕事を頼まれ,悪いことだとはわかりながら手伝ってしまったというものでした。
 裁判では,依頼人の関与が限定的であることや,被害者に一部ですが被害弁償をしたことなどを訴え,執行猶予判決となりました。