事案の紹介
不正指令電磁的記録作成等の罪で起訴された依頼者について，起訴後直ちに保釈請求を行い，起訴の翌日には保釈金を納付して身柄が解放された事案
弁護活動
依頼者は，ＩＴ関係の仕事をしている人物でしたが，コンピューター・ウイルスの流通に関与したとして，不正指令電磁的記録作成等の罪で逮捕・勾留され，起訴されました。
依頼者は，事実関係を認めており，争う点はありませんでした。
一方で，依頼者には妻子がおり，年末も近い時期だったことから，起訴された後には胃一刻も早く保釈による身柄解放を実現することが目標となりました。
身体拘束された被疑者・被告人について，保釈の請求ができるようになるのは，起訴をされた後からです。
ただ，この事件では，起訴される前から，起訴後に速やかに保釈の請求を通せるよう，親族に身柄引受書を書いてもらったり，検察官に保釈請求する旨を予め内容と共に伝えるなどして，種々の準備を進めました。
そして，起訴された当日に，裁判所に保釈請求書を提出し，早期に判断するよう求めました。
その結果，起訴の翌日に，裁判所が保釈請求を認めました。その日のうちに保釈金を納付することができたため，依頼者は，起訴の翌日に身柄拘束から解放されることになりました。
その後，保釈された状態で裁判を受け，執行猶予の判決となりました。