弁護事件例

2016.06.26 【強盗・恐喝】恐喝

環境調整を行い、保護観察処分となった恐喝・詐欺事件(少年事件)

釈放
示談
少年

事案の紹介

未成年の依頼者が、後輩に対して、脅迫や欺罔(だます)行為を繰り返し、継続的にお金を交付させていたとして、逮捕・勾留された事例。

弁護活動

担当弁護士は、国選弁護人として受任しました。

依頼者は、当時19歳の少年であり、後輩から、継続的に数万円ずつのお金を要求して受け取っていました。これまでお金を受け取った行為のうち、暴力団の関与を示唆するなどして脅したことについては恐喝罪として、仕事道具を買うのに必要であるなどと虚偽の理由を告げてだましたことについては詐欺罪として、それぞれ逮捕・勾留されました。未成年の事件であったため、いずれの事件も家庭裁判所に送致されました。

依頼者が被害者から多額のお金を受け取っていたことは間違いない事案でしたので、弁護人(付添人)は、被害者やその家族と被害弁償について協議しました。協議は難航しましたが、最終的には、分割での弁償を受け入れるという内容で示談することができました。また、依頼者の家族や雇用主とも協議し、依頼者が社会に戻ってきた場合には、すぐに仕事に就くことができるように、生活環境を調整しました。
上記の経緯については、適時に、家庭裁判所の調査官や裁判官に報告し、依頼者が更生できる人物であることを粘り強く説明しました。

少年審判の結果、依頼者は、保護観察処分となり、社会の中で、更生する機会を得ることができました。