登録事務所・弁護士

弁護士 岩本憲武

弁護士 岩本憲武

■略歴

1996年 司法試験合格

1997年 一橋大学法学部卒業,司法研修所入所(51期)

1999年 第二東京弁護士会に弁護士登録

2001年 埼玉弁護士会に弁護士登録,大倉浩法律事務所に勤務

2006年 岩本法律事務所を開設

2016年 事務所を合併し弁護士法人モッキンバード法律事務所に参加

 

■インタビュー

Q 刑事事件・少年事件を多く取り扱うようになったきっかけは何ですか。

弁護士になった当初は,東京の中規模事務所に勤務して,主に企業や個人の民事訴訟を取り扱っていました。しかし,弁護士2年目に埼玉弁護士会に移り,新たに勤務することになった事務所の所長が,民事事件だけでなく刑事事件や少年事件にも熱心に取り組んでいたことから,私も自然にそうした事件を多く取り扱うようになり,今に至っています。

 

Q 印象に残っている事件を教えて下さい。

埼玉に来てから担当した初めての少年事件です。否認事件も初めてだった上,弁護士費用を負担する親族もおらず,当時の法律扶助協会による援助を受けて活動するのも初めての経験でした。初めてづくしの中,無我夢中で活動した結果,少年が「絶対にやってない」と言っていたひったくり(窃盗)について審判で「非行事実無し」という,成人でいえば無罪に相当する結論になりました。「信じてもらえて嬉しかったです」という少年の言葉は,今も胸に刻まれています。その後も複数の非行事実無し決定や無罪判決を得ていますが,これが自分の原点という意味で忘れられない事件です。

 

Q  刑事事件・少年事件を担当する上で,心がけていることは何ですか。

刑事弁護に必要な専門的知識や能力を身に付ける努力は当然ですが,それと同時に,平凡でありふれた人間としての感覚も大事にしています。それ自体は素の自分でいれば良いだけのことなので,特に難しいわけではありませんが,この社会の中で罪に問われている人の味方をする仕事だからこそ,常識的な物事の感じ方を失わないように意識することが,良い弁護活動のために重要だと考えています。

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